Case-α「生々流転」

2023 千葉県建築学生賞 優秀賞 / JSCA賞 / JIA全国出展作品
Case-α「生々流転」
大槻瑞巴(おおつき みずは)
 日本大学・生産工学部・建築工学科

大槻瑞巴 地元である茨城県水戸市出身の横山大観の作品「生々流転」を建築化し、絵画の立体鑑賞を行う空間を計画した。この作品は、雨が降り、川を流れ、海へ集まり、天に昇る、といった雨の畢生を描いた絵巻物である。彼が日本画を学んだ茨城県北茨城市の五浦には、岡倉天心という師と日本画の研究を行う日本美術院研究所が存在した。五浦の海上と建築空間で多様な姿に生まれ変わる“雨の流転”を完結させ、生々流転を空間体験として鑑賞する。
近年の建築メタバース、フュギィア化などの動きは、建築に“建てて利用する”以上の価値を与えた。この建築は絵画と建築の新たな価値を生み出すプロトタイプだと考える。

作品シート1

作品シート2

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