ヨハクリング

2021 千葉県建築学生賞 特別賞
ヨハクリング-余白から鼓動した本当にいい病院のあり方-
下田ことみ(しもだ ことみ)
 日本大学・生産工学部・建築工学科

下田ことみ 私の祖父は、病室で家族と会えない孤独な時間を過ごしている時が何より怖いと言い、最後まで入院生活を拒んでいた。そんな祖父の一言から、本当に良い病院とは何なのか、私が定義する2つをもとに病院とまちの新しい関わりを提案する。
 今回、駒込病院からホスピスを主とした30%の機能に加え、使われ方が曖昧である緩衝材(=ガゼボ)を街の余白に重ね合わせる。これより、病室からガゼボを眺めると、自分自身の思い出を想起させ、孤独を感じない場となる。ただの通過点であった余白が再び動き出し、人々の活動が生まれ、いつの間にか患者の活力となる。

作品シート1

作品シート2

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