綴く不透明の物語

2021 千葉県建築学生賞 優秀賞 / JIA全国出展作品
綴く不透明の物語
内野佳音(うちの かのん)
 日本大学・生産工学部・建築工学科

渡邉大祐 コロナ禍で研究を行うにあたり、 様々な書籍を読み建築の歴史に触れ、 『建築論』や『ウィトルウィウス建築書』、 『エウパリノス』、 『粗い石』を精読し、建築空間がどう認識され、 どのような信念のもとで構築されてきたのかを学んだ。 卒業論文で分析対象とした『粗い石』から、 ル・トロネ修道院を建造する起源となった同じ司教区のフロリエル修道院が、廃墟として忘れられたまま存在していることに注目した。
 西洋の修道院の回廊には別世界が広がっている。回廊を半透明にし、 フロリエル修道院と共にある自然現象を包み込み、 廃墟のもつ何かをあるがままに存続させまもる。 修道院の回廊という世界をとおして、 ロマネスク建築を現代の建築へと変換し,建築空間と深く向き合う体験を提供する。

作品シート1

作品シート2

ページ上部へ戻る