高齢化やデジタル化が進む現代では、人と対面する機会が減り、孤独死や災害時の連絡体制の不備が問題になっている。本研究では、これらを解決するため、ご近所付き合いを誘発する新たな空間提案を行うことを目的に設定した。
　実空間から、人の居方や集まり方・空間構成の調査を行い、分析結果から、視線や動線を意識して隙間空間の使われ方を重点的に検討を行った。
　これらの研究によって作り上げられたこの空間には、境界線や凹凸などの人が自然と集う要素に加え、コミュニケーションを促進するきっかけが集められており、この空間を通して世代間を超えたコミュニケーションの輪が広がる。