2018 千葉県建築学生賞 奨励賞
時の駅 ローカル鉄道でひらける町の駅舎児玉大樹(こだま だいき) 千葉職業能力開発短期大学校住居環境科
チバニアンの発見により、観光地としての注目がますます多く集められている市原市。そんな市原市には小湊鉄道というローカル鉄道が市全体を縦断するように伸びていて、観光地を巡るための重要な交通手段となっている。そこでは人と人とがふれあい、どこか懐かしくゆったりとした時間が流れている。しかし近年、小湊鉄道の利用者は年々減少し、小湊線沿線の地域における少子高齢化によって市原の豊かな田園風景が失われようとしている。そこで小湊鉄道の利用を促し、市全体を活性化させるような新たな駅舎を計画する。本計画では、駅を二つの対象的な空間に分け、その対比によってまるでタイムスリップしたかのような空間を作り、小湊鉄道の利用を促すような提案を考えた。