2022 千葉県建築学生賞 優秀賞 / JIA全国出展作品
谷に繰り出す小林真子(こばやし まこ) 日本大学・理工学部・海洋建築工学科
再開発ラッシュを迎えている都市は、急速な街の発展に伴い、その街の個性が薄れていく傾向にある。
渋谷は“谷”という複雑な地形に発展し、多様な文化が混在する都市へと成長してきた。しかし、近年の再開発では谷地形を克服するような計画が行われ、他の都市と変わらない風景が広がりつつある。
本提案では、現在の都市構造や文化を生んだ地形をその場の個性と定義し、“渋谷に谷をもどす”というコンセプトをもとに、“多様性のある都市”を“谷”に再編する。
谷地形に連続するように、地上と地下を一体として計画することで、渋谷の街を自由に結び、人、文化、環境、防災、交通などの観点において渋谷ならではの風景を残していく。