2017 千葉県建築学生賞 特別賞
身体からの学び佐藤康行(さとう やすゆき)東京理科大学・理工学部・建築学科
日常生活でタンスの角に足をぶつけることがあるように人間は自分が空間に対して知覚的に身体を動かす事ができなくなっている。これらは建築の均質化された水平、垂直な空間が原因の一つである。日常に潜む空間で“身体と空間の関係性”を意識的に捉える事が困難になり身体の意識と空間にズレを生んでいる。すなわち“身体と空間の関係性”の認識が希薄化していると考える。身体感覚を鍛えるには空間体験によってのみしか得られない。これらを経験し訓練の場とした宿泊施設を計画する。日常的な生活の中に非日常的感覚を空間に反映させ、滞在することで体験し人の心と体を繋ぐ役割を担うものの提案である。